キャンプは好奇心の宝庫|地頭を鍛える最高の場所
キャンプは好奇心や探求心を探し出す絶好の機会です。
今日は、そんな好奇心や探求心をキャンプの中でどう見つけ出し、生きる力やこれから必要とされる地頭をどう育んでいくかをご紹介していきたいと思います。
キャンプは好奇心を刺激し、地頭を鍛える最良の機会
キャンプには好奇心・探求心がそこら中に転がっている
キャンプは、自然のど真ん中で行い、そこでは本当に様々な体験をさせてくれます。
家の中とは違って、見たこともないような虫も驚くほどいますし、キャンプ場自体整備はしていただいておりますが、周りを歩けば、丘もあれば、崖もある、川があったり、谷もあり、木が生い茂っているのです。
子どもの好きな枝も拾いたい放題で、丘があれば自然の滑り台になるし、川は流れるプールにと、そこら中がアスレチックで、すべてが遊ぶ道具になってしまいます。
また、ただ訪れるわけではなく、そこで寝泊まりをするため、いつもと違う事が発見できます。
蛇口を回して出てくる水(キャンプ場であれば炊事場が整備されておりますが、もしかしたら川の水かもしれません)は、当然温水ではありません。
普段、台所で料理がどう作られてるか見ていないことも多いと思いますが、自分もよく見える場所で、大人がなんだか必死に、だけど楽しそうに作っている場面なんかも発見できるはずです。
夜になれば、外は暗く、家の中は明るいというのが普段の光景ですが、キャンプだと、時間とともに暗くなり、ランタンなどがないとほぼ何も見えないです。けど、いつもは少ししか見えない星が、それこそ「星の数ほど」を体感できるほど、見えるわけです。
キャンプに行くと、一つ一つが体験となり、新しい発見となって、そこら中に子どもの好奇心や探求心を刺激する種が転がっているんです。
子どもの好奇心を刺激することで地頭を鍛えられる
好奇心や探求心の深掘りが地頭を鍛える
子どもの好奇心を刺激することが何故大事なのか?
以前も同サイトの記事でご紹介しましたが、強い好奇心や探求心を持ち、子供が好きなことをたくさんすることが地頭を鍛える上では大切だと言われているからです。
「地頭が良い」というのは、「物事の捉え方、考え方や人との関わり方がうまく、課題解決力があること」だとも言われており、先の見えない社会では必要とされるものになってくるものです。
親子で地頭を鍛えよう!|家庭でできるアクティブラーニング
なぜ好奇心や探求心で地頭を鍛えられるのか?
好奇心や探求心を追求していくと何が起こるのでしょうか?
強い好奇心や探究心からの行動は、自分がそれをやりたいという思いから湧いてきている行動なので、好奇心や探究心の対象をとてもよく観察し始めます。
例えば、興味を持ったもので遊ぶことを考えたとします。誰かが用意した遊びではないので、いざ遊んでみると思ったのと違うことになるかもしれません。そうすると誰に言われることもなく、また観察し、何がいけなかったのかを考え、少し変えて遊んでみるわけです。
まさに課題を自ら発見し、課題解決していくわけです。
また、その過程で友達の子も一緒なら、その中でルールを決めて、動いたり、ルールがうまく機能しないなら、みんなで変更を決めてなど、人との関わり方も、その中には含まれてきます。
好奇心や探求心で地頭を鍛えるサイクル
つまり、好奇心や探求心が強いと、こうしたら「面白そう→形にしてみる→遊んでみる→直した方がいいところを見つけ修正→また遊ぶ」というサイクルを自然と繰り返していくわけです。
よく観察しているため、これとあれっと似ているなとか、これならこうしたら上手くいきそうと物事の捉え方が身に付き、課題発見から解決する力が自然と身についていくのです。
言い換えると、「地頭が良い」と言われる頭の使い方を正にしている状態です。
好奇心や探求心が強い子は、よく勉強を勉強と思っていないと言われます。
発見して、観察して、試して、改善して、また試してのサイクルを回すことが習慣化していくと、物事を構造化して捉えることが身についていくため、勉強をしていても、「これとこれって同じようなこといっているな」とか、「こういうことじゃないかな」と、どんどん楽しくなって、結果として勉強が出来るようになるのかもしれませんね。
キャンプで好奇心を刺激するためのポイント
キャンプで、そこら中に転がってる好奇心や探究心を刺激する種を見つけて、うまく活用していくためのキャンプの時のポイントをご紹介したいと思います。
何も教えない
つい教えたくなります。だけど、こちらからは何も教えずに、まずはやらせてみてください。(危険がない範囲でですが。)
普段もやりがちですが、経験上、大人はほぼ正解知っています。もしかしたらググってきたから知っているかもしれません。
だからと言って、最初から教えてしまうと、子どもは正解は大人が教えてくれるものと刷り込まれていってしまいます。好きなものがあっても正解を得て、その通りに遊んで終わり、その通りにこなして終わりといったことが繰り返されていくと、好奇心や探求心から鍛えられるはずの地頭は鍛えられず、正解がある課題をただこなすだけが染みついて行ってしまうのです。
子どもにとっては、正解が重要なのではなく、その過程が重要です。
将来、正解はいつでもどこでも手に入れられるようになるので、正解が重要なのではなく、自分が正解だと思ったものを試して、結果を見て、改善して、また試してという過程が大事となってくるわけです。
なので、まずは、何も教えず、子どもが興味を持って始めたことを見守ってみましょう!
ルールは大人が勝手に作らない
本当に危険なこと(刃物・鋭利なもの、火周りなど)のルールを除いては、基本的にはルールは大人が勝手に作らないようにするようにしてください。もちろんルールを守ることは大事なので、ルールは作りますが、子どもと一緒に作っていくことを心掛けてるのが良いかと思います。
普段だと、幼稚園・保育園や学校に行かないといけない時間や、前日も早く寝ないといけないなど、色々と制約があるため、大人がルールを作りがちです。
でも、キャンプだと行かなければいけない場所はなく、寝なきゃいけない時間も気にしなくていいので、子どもと共に今日は〇時までは遊ぶ、〇時からはご飯を食べる、〇時には寝るなどのルールを一緒に決めてみるのです。
仮に夜10時まで遊ぶんだと言っても、夜になれば真っ暗になり、自然と寝る以外の選択肢がなくなるので、実質的には遊ぶのが不可能になってきます。
それに子供が気づいた時点で、子供と再度協議してルールを変更してしまえばいいと思います。
子どもにもルール作りに参加してもらうと、全員の主張があって、それをどう調整し、どう皆の納得のいくルールを作れるかを自分たちで考えられるようになっていきます。また自分たちで決めたルールは、かなりの確率で守ります。
大人で勝手には作らず、子どもと共にルール作りをしてみましょう!
大人も真剣に楽しむ
キャンプ行く方の多くは、子どもが云々は関係なく、自分がキャンプに興味津々だから大丈夫なのではないかと思ってますが、大人が真剣に楽しむこともとても大事です。
本記事で、キャンプは「ここがいい」とか、「こうすべきだ」とか書いてますが、それに学ばせよう感・やらせよう感が出ていると子供はやらされている感が出てきてしまいます。
テント立てるのも、キャンプ飯作るのも、大人が真剣に楽しみながら作っていると、子どもの方から「何やってるの~?」と寄ってきます。そしたら、一緒に作業をしてもらうなどしてもらえば、子どもも楽しみながら進んでやってくれます。
子どもは学びか遊びかなんて区別はなく、真剣な遊びの中から、勝手に学んでいきます。なので、我々大人が真剣に楽しく遊んでいる姿を見せつけていきましょう!
キャンプ後も好奇心・探求心を刺激して地頭を鍛えよう!
キャンプを通して地頭の鍛えよう!
キャンプで好奇心や探求心の種を見つけられたら、こっちのものです。
キャンプから帰ってきても、その種を育てる機会はたくさんあります!
例えば、子供がキャンプの中で、虫に興味を持ったとします。帰ってきたら、一緒に図鑑を見てみて、虫の名前、形、どんな特徴があって、どんな所で暮らしているのかを調べていくと段々と、子供の頭の中で一つの体験を通じた知識として蓄積されていきます。
そうすると、似たような虫を見つけた時に、「この前触った虫と似ている虫だ!」と発見できるようになり、さらにその似た虫はどんな虫なんだろうと、また深く知ろうとしていくようなサイクルに入ってきます。
もしかしたら、それはキャンプの時のご飯づくりでも起こるかもしれません。キャンプで一緒に作ったカレーライスで興味を持ち、料理をしてみたいという好奇心が芽生え、家でも料理のお手伝いをしたがるようになるかもしれません。簡単なお菓子作りなどを一緒にやってみたりして、何を入れたらどんな味になるのかなどを通して、地頭を鍛えるサイクルに入っていってもらうのがいいかもしれません。
他にも沢山の学びがあるのがキャンプ
キャンプは地頭を鍛えられると強調してきましたが、自己肯定感や行動力、協調力も育む良い機会です。
キャンプは大人でも失敗の連続で、自然の中なので予想できないハプニングも山ほどあります。だからこそ、子ども自身も行動力を求められますし、自然と対峙していく中で、大人や子供同士で協調をしていかなければなりません。
そうしてハプニングを乗り越えた暁には、自分はやれるんだという強い自信が生まれ、自己肯定感にもつながっていくのです。
親子で一緒にチャレンジしてみる初めてのキャンプ
キャンプと聞くと、野山を駆け回る子供の姿をイメージして、「うちの子はそんなタイプじゃなさそうなだ」と思わないでください。
じっくり、虫や落ち葉や木を観察している子どももたくさんいます。子どもによって興味は違います。行ってみて初めて分かる子供の興味などもあります。
慣れないうちは、子供に失敗も見せちゃうかもしれませんが、まずは親である我々がチャレンジし、失敗しても、上手くいくようにトライし続ける姿を見せてあげることから始めてみてはいかがでしょうか!!
キャンプ初心者向けの記事も書いてますので、是非見てみてください!
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