親子で地頭を鍛えよう!|家庭でできるアクティブラーニング
- 2019.06.28
- いえ お家の周りの好奇心
- アクティブラーニング, どんな教育がいいか?, 地頭, 小学校中学年, 小学校低学年, 小学校高学年, 幼児(未就学), 探究心

社会に出ると地頭が必要?!
子供には、これからの社会で活躍できるような力を身に着けていって欲しいと親なら誰でも思いますよね。
働いていたりすると、よく「地頭がいい」とか「△△さんは地頭がいいよね」と耳にすることありますよね。 実際に、状況を把握して、瞬時にこうしようと解決策を考え出して、本当に感心する人と出会うこともありますよね。勉強ができるとかではなく、このような方のことを地頭がいいと使うケースが多い気がします。
勉強が出来るようになって欲しいと思うのも、社会に出てから活躍して欲しいからですよね。社会で活躍するために地頭が必要ということならば、この地頭というやつを鍛えるのがいいのでは?と思いますよね。
今回は地頭ってそもそも何なのか?どう鍛えていったらいいのか?を考えてみたいと思います。
地頭って何?
辞書などを調べてみると、下記のように説明されています。
「 大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。 」とのことです。
(引用元:goo 辞書| じ‐あたま〔ヂ‐〕【地頭】の意味 )
地頭ブームの火付け役である細谷功氏によると、思考力が高いことを「地頭が良い」と呼ぶようです。
また、細谷氏は「地頭を鍛えることで課題を論理的に考え、解決策を導き出すことができる」 と述べられております。
まさに正解のない社会になる今、必要になるのは『地頭』のようです。
子供には『地頭 』を是非鍛えてもらいたいですよね。
家庭でできる地頭の鍛え方
地頭を鍛えるとは?
そもそも地頭を鍛えるってどういうことなのでしょう。
脳科学者の茂木健一郎さんや教育評論家の親野智可等さんのお話によると、地頭を鍛える上では、強い好奇心や探求心を持ち、子供が好きなことをたくさんすることが大切なようです。
アクティブラーニングで地頭を鍛えよう!
そんな好奇心や探求心を見つけ出し、子供が夢中になれるような機会を家庭でどう作っていくべきか?
一般社団法人教育デザインラボ代表理事の石田勝紀氏によると、その答えは、家庭内でアクティブラーニングを実践することだとお話されています。
アクティブラーニングってあまり聞き慣れないですよね。
教育界では注目を集めており、「一方的な講義形式の教育とは異なり、能動的(主体的、積極的)に学習に参加させるための学習法」のことを指します。
アクティブラーニングが目指す先は、「記憶型教育」から「探求型教育」への変革です。
家庭のアクティブラーニングの2ステップ
この好奇心・探求心を育てるための、家庭内のアクティブラーニングの2ステップをご紹介します!
①日常生活の疑問を発見する
現在においては、情報はどこにでも手に入り、情報を持つこと自体の価値は下がっていることは皆さんが感じていることと思います。一方で、身の周りの事実と得られる情報を結び付けていくことが重要になってきているのです。
この身の回りの事実を観察し、疑問を発見するのにお勧めなのが、子供に日常生活の「YES、NOでは答えられないクイズ」を出してみることです。
「虹が毎日見えないのはなんでだろう?」
「赤くなる葉っぱと、緑のままの葉っぱは、何が違うんだろう?」
「お味噌汁からは湯気が出るのはなんで?」
「お風呂から上がって濡れたままだとなんで寒いんだろう?」等々
慣れてきたら「毎朝通る道で、いつもと違うことを5つみつけてみよう!」といったように、子供自身で観察し、疑問を発見できるようになるといいですよね。
身の回りのことに「なんでだろう?」と気づくことが、好奇心・探求心への第一歩になります!
②事実を観察し、疑問を分析する
次のステップとしては、出てきたその疑問を今知っている情報や、その事実を観察することで、子供自身で考えることを促してみましょう。
例えば、「お味噌汁からは湯気が出るのはなんで?」という疑問です。
少し経つと当然冷めて湯気が出なくなるので、そのタイミングで「今はどう?湯気出なくなったね。さっきと何が違うんだろう?」という風に、事実を見比べながら、疑問を深掘ってみてください。
大事なのは答えではなく考える癖
この2ステップで大事なことは、正解を教えることではないです。
大事なのは、疑問を見つけ、事実を観察し、疑問を深掘っていくというプロセスです。
なので、子供の回答に「違うよ。○○だよ!」とかの正解はいりませんし、決してググらないでください。(少なくとも子供の目の前では(笑))
色んな疑問を持って、自ら情報を集め、答えを出していくことを習慣にしていくと、日常生活がどんどん「学び」の場に変わっていきます。自然と地頭が鍛えられていくわけですね!
とは言え暗記も必要では…?
好奇心や探求心を育てることが重要だというのは大いに賛成だけど、とは言え暗記型の学習も必要なのでは?と思われるかもしれません。
前述の石田氏もおっしゃってますが、下記のようにおっしゃってます。
「本当に勉強ができる子は、勉強を勉強とは思っていません。面白いからやっているのです。こういう子は、日常の生活の中で、様々なものごとに出会い、そこから面白さを発見しています。」
(引用元:東洋経済オンライン| 「地頭のいい子」は家庭内の習慣で作られる! )
実際、自分が子供の頃も、強い好奇心や探求心を持っている友達の方が、そんなに必死になって勉強している風でもないのに、勉強ができた記憶があります。
なので、まだ小さいうちは、あまり勉強のことは気にせず、子供と一緒に疑問を見つけて、一緒に考え、一緒に学んでいきましょう!
そんなこと疑問に思わなかったといったものも疑問を見つけてくるので面白いです!!
参考文献:
東洋経済Online| https://toyokeizai.net/articles/-/100267
Study Hucker| https://studyhacker.net/columns/jiatama-method3
goo辞書| https://dictionary.goo.ne.jp/jn/92605/meaning/m0u/
日経DUAL| https://dual.nikkei.co.jp/article/096/66/
日経DUAL| https://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/102300014/102400006/
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