子供が憧れる背中になろう|武井壮の「大人の育て方」

子供が憧れる背中になろう|武井壮の「大人の育て方」
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タレントでありアスリートでもある武井壮さんが「大人の育て方」というテーマで講演されたYoutubeをたまたま見ました。

エンターテイナー視点から、スポーツのジュニア育成や大人がどうあるべきか等を語られていて、結構面白かったので、ご紹介します。

まだ見られていな方は是非↓↓(30分弱あります)

武井壮の「大人の育て方」

要点としては、下記3点。

1.スポーツを極めることはギャンブルだ
2.物事の価値を生むのは、人の求める価値だ
3.スポーツにおけるジュニア育成とは
 ・思った通りに動く体の使い方を教える事
 ・自分がやっているスポーツの価値を教えること

 

簡単に捕捉していくと…

1.スポーツを極めることはギャンブルだ

思った通りに体を動かす事自体難しい上に、成功するかは未知だというご自身の経験から、そうであることを認識すべきと。

 

2.物事の価値を生むのは、人の求める価値だ

武井さん自身は陸上10種競技で日本一になったこともあるのですが、残念なことにその全国大会の会場も満員になることはなかったそうです。そんな現実を目の当たりにした後に、歌や作品で皆を笑顔にするアーティストなどの姿を見て、自分はこうありたいんだと強く思ったそうです。

そして、どんなにクオリティが高くても(≒日本一)、より多くの人が求めるものではない(≒会場が満員)と価値はないのではないかと。武井さん曰く、物事の価値は求める人の数であるという結論に達したそうです。

 

3.スポーツにおけるジュニア育成とは

 ・思った通りに動く体の使い方を教える事

 ・自分がやっているスポーツの価値を教えること

親がやらせたいからという理由のみで、調べもせずに、将来成功するかもよくわからないスポーツを、やらせるのはどうなのか?しかも、親も含め子供も経済的な価値を知らないままに、ジュニア育成という名のもとに、ひたすらトレーニングさせるのは、本当の意味でのジュニア育成ではないと。

本来のスポーツにおけるジュニア育成は、体の使い方を教え、そのスポーツの経済的な価値はどういうものかをしっかり教える事であるとのことでした。

 

また、武井さん自身は必ず1日1時間は自分のトレーニングに、もう1時間を知識を増やすことに時間を使っているそうです。

「1か月本気で調べれば、周りの人と比べれば、一番詳しくなる」という持論から続けられており、こんな大人になっても夢を持って、叶えることができるんだという姿を皆さんに示したいという想いでタレント兼アスリートを続けているそうです。

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一人ひとりがそんな風に夢を叶える姿・背中を子供に見せられるような大人に一緒に成長していきましょうという言葉で、「大人の育て方」を締めくくっていました。

「大人の育て方」を見た個人的に思ったこと

価値を求める人の数も大事だけど…

価値を求める人の数が大事だとおっしゃっていたのは、ビジネスでも重要なポイントですよね。

価値を認めて、モノやサービスを購入する人が多くいれば、それだけ多く売上を上げることができますから。

 

ただし、価値を求める人の数だけがすべてではないと思いますが。
価値を認め求める人が少なくても、世の中にはなくてはならない仕事などもありますよね。

あくまでもエンターテイナーやスポーツという観点から、経済的に成功をしようと考えた場合には、正しいですが、全ての事柄において正しいという訳ではないということは留意しておく必要ありそうですね。

やっていくことの価値も考えてみるのは大事

一方で、「自分のやっているスポーツの価値を教えること」というのは結構重要なのでは?と思います。

子どもに様々な体験をするチャンスを提供してあげて、色んな好奇心や探求心の種を見つけてもらう中で、とことん突き詰めたいものがあったとしたら、その先にあるものを一緒に調べてみるという過程を挟むことは重要なことなのかもしれません。

 

先日全英女子オープンを優勝した渋野日向子さんには驚かされましたが、最も好きなスポーツはソフトボールで、ゴルフは仕事という整理をしているそうです。

残念ながら、ソフトボールでプロはないようですから、好きなスポーツだけを極めたとしても、経済的には厳しい面もあるかもしれません。

その現実は受け入れて、幼い頃から始めて才能もありそうで、経済的に有利であろうゴルフを仕事として選択したのだと思います。

全英オープン優勝という快挙も素晴らしすぎますが、その考え方が何より素晴らしいなと思いました。

親のカッコいい背中を見せよう!!

もう一つ、親が夢に向かってイキイキとしている姿を見せるというのはとても大事だと思います。

大人の背中におんぶされる子供

毎日、疲れ切って帰ってきて、また朝疲れた顔のまま家を出る親を見て、子供が夢を持てと言われても…ってなるように思います。

子供に何かを言うよりも、その環境や空気感を感じることで学ぶ方が子供の心には響くはずです。

 

まずは親が楽しむ!そこに子供も巻き込む!という構図を作れると良いのだろうなと思います!